ヨッピーの本「明日クビになっても大丈夫!」の感想を書いてみる

ヨッピーの本「明日クビになっても大丈夫!」を渋谷のジュンク堂で立ち読みして帰ろうと思ったんだけど、閉店時間になってしまったのと、思ったより面白かったので感想文書いてみることにしました。

嫌々やっているプロより好きでしょうがない素人の方がクオリティ高いの作るってのはたしかに!

ヨッピーの本「明日クビになっても大丈夫!」の第一章でたしかに!と共感したのはこの部分。

結局のところ、「嫌々やっているプロ」と「好きでしょうがない素人」が勝負したら素人が勝つことの方が断然多いのではなかろうか。

たしかに!お金をもらうのともらわないのの最大の違いは時間が掛けられるかどうかだからね。

1記事400円で記事を書いているクラウドワークスやらランサーズのライターは、時間掛けるほど損をする仕組みだし、1記事に何時間でも何日でも掛けられるお金もらっていない人のほうがクオリティ高いの出せそうだとたしかに思うわ。

 

ヨッピーを中途採用で落としたドワンゴとサイバーエージェントは見る目ないと思ったが…

ヨッピーの本「明日クビになっても大丈夫!」の第一章を読んでいて気になった部分の一つが新卒で入った商社を辞めたあとのこの部分。

ドワンゴサイバーエージェントには中途採用用の職務履歴書みたいなものを送りつけたりもした。ドワンゴには部長面接で落とされ、サイバーエージェントには書類で落とされたのだけど。

今となっては「インターネットで一番数字を持っているライター」になったわけだから、そんな人を落としたドワンゴサイバーエージェントも見る目ないなwwwwと、最初に読んだときは思ったのだけど、改めて考えてみると、まあ彼らに見る目がないのは事実だろうけど、結果的には会社にとってもそれが正解だったのかもねえ。

 

だって、今のヨッピー見てたら、そのへんの大企業が肌に合うかと言えば合わないでしょ。新卒で入った商社の旧態依然とした息苦しさをこの本では書いているけど、ドワンゴサイバーエージェントも変わんないでしょ。

ドワンゴに行っても無理やり焼きそばを焼かされるわけだし、サイバーエージェントに行っても恋チュンを躍らされるわけでしょ?いや、ないな、どっちも…。結局入っていたところで続かなくね?

 

ヨッピーがノーギャラでも「オモコロ」の仕事を続けた理由が面白い

ヨッピーの本「明日クビになっても大丈夫!」は本音がダダ漏れで書いているのが面白いなと私は思った。一章だと例えば「ノーギャラでも「オモコロ」の仕事を続けた理由」に関する部分。

 

・ふざけるのを禁止された職場とは対照的に思いっきりネットではふざけられる

・記事がウケれば承認欲求が満たされまくる

・申請から承認まで2週間も掛かる職場とは対照的に、ネットの記事は反応がダイレクトでスピーディー

・ヨッピーにとっての幸せである「笑っている事」を実現できる場がオモコロだった

インターネット上での「影響力」みたいなものを持ち続けていたかったから

 

とのことだけど、最後のインターネット上での影響力を持ち続けていたかった、というのは、特にヨッピーの考えの核となる部分なのかなと思った。

本のあとでまた出てくるけど、ヨッピーにとって重要なのは、お金そのものではなく、影響力やファン・読み手の数と熱量であり、ヨッピーの資産というのはそこなんだなーというのが、本を一読してよくわかったことだった。

この辺、包み隠さず書いているからこの本は面白い。

ヨッピーが勤めてた専門商社って山善なのかね?

第一章の「新卒で入った会社の仕事が死ぬほどつまらなかった話」を読んでいてついつい気になってしまったところ。

今の自分について書いたところで、今度はサラリーマン時代について書きたい。関西学院大学を1年留年して卒業した僕は、某商社に新卒のサラリーマンとして入社した。「商社」と言っても三井物産三菱商事といったいわゆる超巨大総合商社なんぞではなく、いわゆる専門商社である。とは言え一部上場企業で燃焼ン千億円、業界トップシェアの大手企業で割りと歴史もある会社だ。

と書いてあるんだけど、この情報とヨッピーが前に書いた上野の記事と組み合わせると、だいぶ絞れてしまえそうな気がする。

当時サラリーマンをしていた僕に、引越しのタイミングが訪れた。

僕が働いていた会社の事業部が上野に移転することになり、それに伴い下っ端社員であるところの僕も引越す必要が出たのだ。「じゃあどこに住もうかな」という事で頭を悩ませていたのだけど、残念なことにそのころの僕は『殺し屋1(イチ)』という漫画にハマっていたのである。


suumo.jp

上野に事業所がある東証一部で年商数千億の専門商社。本の記述から、ヨッピーが勤めていた商社は伊藤忠商事三菱商事三井物産住友商事、丸紅の五大商社ではないことがわかる。

次に、商社の定義が何なのか、私は詳しくないのでよくわからないが、参考になりそうなのは、日本経済新聞のサイトの商社の売上高ランキングだ。

www.nikkei.com

この中で売上1兆円未満の商社を上から順に見ていって、上野に事業所があるところを絞っていくと、売上3000億以上のところまで一つ一つ見ていった限りで上野に事業所があったのは、山善ただ一つになる。

www.yamazen.co.jp

ということでヨッピーが以前勤めていた専門商社って山善なのかなと思った次第。

 

はじめに:冒頭から違和感MAX!

ヨッピーの本「明日クビになっても大丈夫!」の冒頭の「はじめに」を読んで、のっけから違和感MAXだった。

 

今、この本を手に取り、このページを開いている貴方はきっと「このまま仕事を続けていていいのか」とか「会社が倒産しそう」といった、「仕事への不安」を抱えているんだと思う。

って書いてあるんだけど、いや、どっちもぜんぜん違うし、という感じ。

 

きっとここでヨッピーは読者層を定義して、共感を書いたつもりなんだろうけど、そもそもこの本読む大半の層って、そういう層ではなくて、ヨッピーのことを知っている人でしょ。

 

私も、別に会社、しばらくは倒産もしないし、仕事はこのまま続けるし、面白い記事を書きまくっているヨッピーに興味があったから本を読んでみたという感じ。だから、のっけからすごいずれているなと感じてしまった。

 

あと、

「会社クビってwwwwwwww庶民はこんなの読むのかwwwwバカにしたろwwwwww」

のところも完全にネットの書式で、書籍の縦書きの書式でこの一文見ると、すっごい違和感がある。ネットの文章に慣れていて、本を読むのが久々の私ですらものすごく違和感があるのだから、普段から書籍を読んでいる人はなおさらじゃないかな。

 

その辺も踏まえると、やっぱりこの本は、ヨッピーのことを知らない仕事でクビになることを恐れている層なんかじゃなくて、ヨッピーを知っている人向けの本なんだと思う。

 

で、私がなんではてなでこの感想文を書いてみようと思ったかというと、ライターになりたいけど記事を書いたことがない、みたいな人がわんさかいる、みたいなことがこの本に書かれていたから、じゃあ手始めに普段良く見ているはてなのブログで書いてみますか、と思った次第です。

読んだ時系列順にどんどん感想を書いていきます。